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パソコンデータのバックアップ


  1. はじめに
    コンピュ−タシステムは大型、小型を問わず極めて脆弱なものです。自動車や一般家電製品をこんな程度の完成度で市場に出せば たちまち欠陥商品の汚名を着せられるでしょう。コンピュータはそれだけ複雑な製品だとも言えます。 しかし好むと好まざるとにかかわらず、コンピュータをますます使わなければならない世の中になりつつあります。
    ここでは、個人またはSOHOなど、小規模なWindows系パソコン(以下PC)ユーザーのための障害対策の一方法をご紹介します。

    PCは、それを構成する種々のハードウェアや膨大なソフトウェアであるOSで構成されますが、あらゆるものが障害を 起こす可能性を内包しており、これら機器やソフトの障害は起こるもの、との前提で対策を立てておく事が望ましいと言えます。
    障害発生での問題点は、それまでハードディスクなどに蓄積した自分のデータが読めなくなって喪失の恐れがある事、 PC自体が動かず仕事が出来ない事、の2点であり、それぞれ必要な対策を立てておく事が望ましい訳です。

    対策として、データの喪失を防ぐには頻繁にバックアップコピーを取っておくことと、 PCのダウン対策としては、ダウンの内容にもよりますが、完全を期すならやはり PCをもう一台買って(最近安くなってますから)バックアップ機を準備しておく、 とまあ、結論はいたってシンプルです。
    シンプルですがエクスプローラーなどで都度バックアップコピーするのは面倒なものです。 以下はもう少し簡単にこれを行う方法です。


  2. データバックアップ方法
    ユーザーデータのバックアップをおこなうには、ユーザーデータばかりを集めた親フォルダ (マイ ドキュメントなどをそのまま使っても良い)を作り、この中に各業務ごとのフォルダを 作って各データを入れておき、バックアップする時はこの親フォルダをコピーする事により おこなうのが簡単でしょう。
    それでもエクスプローラー等を使ってコピーするのも意外と面倒なものだし、たまには操作ミスもあり得ます。
    ここではバックアップコピーをするVBSプログラム(VBSとは → CLICK) を作ってデスクトップ上等に置いておき、バックアップしたい時それをダブルクリックすれば、 決められたルールに従って自動コピーしてくれる方法をとります。
    コピーの際、実データである送り側と、受け側のプロテクトデータのドライブは可能ならば分けておいた方が 安全でしょう。最近ではUSBフラッシュメモリーで2GB程度のものが、またポケットサイズの超小型USBハードディスクで 4〜5GB程度のものが市販されているので、ユーザーデータ量があまり多くない場合はすべてこれらに入れ、 使うときにPCのUSBポートにさして使うようにすれば別のPCでも自由に使える等バックアップ上のメリットも あります。 ここでは別ドライブ上の実データのバックアップをC:ドライブ上に取るサンプルです。 コピーの度に受け側に下記のように”年月日時分秒”をフォルダ名としたフォルダを自動的に作り その中に全てコピーします。



    これを実行するVBSプログラムは下記の通りです。 これをデスクトップ等に置いておき、必要なときにダブルクリックすれば新しいコピーが実行されます。

     →→→ VBSプログラム1

    上記の方法ではコピーの度に全データが新しく追加コピーされますので、ハードディスクを使う量は 多くなりますが、その分安全度は高まります。コピーを重ねて行けばドライブの残量が減ってゆくので 残量がゼロになるまでにDVD等に保存データとして移し、このバックアップデータをすべて抹消します。
    DVD等に移す際には全部移すか、間引いて移すかは保存データの必要性に応じて判断します。


  3. PC自体のバックアップ
    故障や障害の内容にもよりますが、修理している余裕のない仕事であれば、パックアップ機を備えておく のが賢明でしょう。その際、上記のコピーはバックアップ機側に取ればより安全でしょう。
    稼働機とバックアップ機をLANでつないで自動コピーするVBSプログラムは下記のようになります。

     →→→ VBSプログラム2


  4. 自動バックアップ
    上記C.のケースで、稼働機とバックアップ機が常時稼働している様な場合には、 このVBSプログラムをタスク設定(コントロールパネル→タスクの設定)することにより、 毎日定時、ある一定時間間隔、一週間毎など指定したスケジュールで、一切の手操作介入 なしの自動バックアップコピーが可能です。





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